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「〜主人の不在を覗く者〜」  平井拘 /作

¥209,000 税込

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作品サイズ/約48cm

素材/石塑 液状粘土 ジェッソ アクリルガッシュ ミクストメディア





人形作家の平井拘さんによる男性の人形。
寺山修司の戯曲「奴婢訓」に着想を得て制作された作品。

寺山修司中毒を自称する平井さんはこれまでも、
寺山の世界を解釈した人形作品を多数制作してきました。
こちらの人形作品はその一連の(2024年1月現在の)最新作。

奴婢とは下男下女、召使のこと。
「奴婢訓」は主人が不在の中での使用人たちの姿を描いた戯曲です。

平井さんはこの戯曲に思い巡らせ今回の作品を着想。
主人の大福をあの手この手で盗み喰うことが密かな愉しみの男、
通称を「大福」とされたこの人物は、
実際に戯曲の中には登場しない、
存在しない男。
平井さんのイメージの中で立ち上がった人物です。

主人の不在をいいことに突如として館の外から現れ、
主人の好物である大福を下女や下男を誑かし手に入れ去っていく、
そんなすきま風のような人物を思って制作されました。
「ちょっとフェミニンな要素も含んだ、誑かすような男にしたかった」
と平井さんが言うように、
しっかりと厚みのある身体の持ち主ですがどことなく女性性も感じられます。



二重関節を巧みに使い、広い可動域を実現しています。
胸にも関節があるので、さまざまな表情を動きにより見せてくれる人形です。
目はオリジナルの人形義眼。
山高帽子に胸あて、サスペンダー付きズボンにブーツまで。
衣装は全て平井さんが制作。
付属する小物も平井さんの仕事。

50センチ未満のサイズですが驚くほどに作り込まれています。
やり過ぎることなく、心地よいところで抑制を利かせた作りは洗練されていて秀逸。



付属の小物は2つ。
新聞遠眼鏡と大福。
大福は白い袋に2つ入っています。



戯曲「奴婢訓」の脚本は三一書房・刊「現代日本戯曲大系〈11〉」に
収載されています。



画像1枚目~5枚目は平井拘さん撮影の大福

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