「現れたこの世界で Again Ⅱ- Tearing into world 」 江村あるめ/作
¥165,000 税込
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作品サイズ/全長約66センチ
素材/石塑粘土+木塑粘土 テンペラ彩色
※
回文も手がける人形作家 江村あるめさんによる2009年制作の人形作品。
京都で開催された江村さんの第一回個展
『ゆめみるあわ ~テンペラ彩色による球体関節人形&オブジェ』
(2010年5月 ギャラリー花いろ)
が初出。
『現れたこの世界で Again Ⅱ- Tearing into world』は、
2007年に制作された人形作品
『洗われたこの世界で、もう一度 AgainⅠ - Tear-washed world』
の続編という位置づけで制作されました。
『洗われたこの世界で、もう一度 AgainⅠ - Tear-washed world』は
世界を洗い流すほど泣いている顔を無表情な仮面で隠した
「悲しみ」をテーマに据えた人形でしたが、
続編となるこの『現れたこの世界で』はあれだけ流していた涙が少し遠くなり、
だからもう顔を隠す必要はなくなり、
涙で洗われた(現れた)世界を見つめようとする人形になっています。
頭髪はなく、
両の目はたくさんの涙で洗い流されたような澄んだ描き目、
涙の滴が作ったのか、ミルククラウンが頭部や胴体に装飾的にあしらわれ、
関節部分は全て独立球。
彩色はテンペラで、
単色ではなくさまざまな色を重ねながら透け感を出そうと試みています。
この人形は特に足の造形が美しく、作家のフェティシズムを感じさせます。
江村さんの初期作品の多くは縦に引き延ばしたような、
ほっそりとした身体を持たされています。
またこの頃の特徴のひとつに、踵から指が生えた表現があります。
江村さんはこの形状の足を6本指ヒールと呼んでいます。
こちらは制作初期の人形作品の為、
江村さんが球体関節の構造について、
手探りしながら制作していたことが伺える作品でもあります。
例えば独立球にスリットが入っていたり、
パーツを繋ぐゴムの通し方に独自の解釈があったり。
手探りの、その痕跡もこの人形の個性となっています。
※
●江村あるめ Emura Arume
2004年
回文制作開始
2006年
人形制作開始(2006~2011年 アール・リベ人形学院にて学ぶ)
2010年
初個展「ゆめみるあわ」(ギャラリー花いろ)
2012年
個展「箱庭の秩序」(ギャラリールデコ)
2013年
「Elpis」(パラボリカ・ビス)
「妖し展」(アートラッシュ)
「古書ドリス東京移転一周年企画 創作人形展」(古書ドリス)
2014年
「Eos」(パラボリカ・ビス)
「龍宮城展」(アートラッシュ)
「箱庭展」(アートラッシュ)
「人形展Doris」(古書ドリス)
2015年
「猫展」(アートラッシュ)
「書架に棲むもの―江村あるめ小品展」(古書ドリス)
「妖し展」(アートラッシュ)
「箱庭展」(アートラッシュ)
「人形展 Eden」(パラボリカ・ビス)
「クリスマス展」(アートラッシュ)
2016年
「ひなまつり展」(パラボリカ・ビス)
「eclectic 夜想+平安工房人形展」(パラボリカ・ビス)
「L'ondee展」(古書ドリス)
「双子展」(パラボリカ・ビス)
「人形展 縁 ENISHI」(パラボリカ・ビス/春秋山荘)
「クリスマス展」(アートラッシュ)
2017年
「猫9変化展」(アートラッシュ)
「人形展 廻向(echo)」(パラボリカ・ビス/春秋山荘)
「夜の空中庭園展」(アートラッシュ)
「Little Creatures 100の物語に100の生き物展」(パラボリカ・ビス)
「雨沢聖・槙宮サイ・江村あるめ創作人形三人展 sillage~シヤージュ」(ギャラリー子の星)
2018年
「番外篇・遊蓮茶屋Ⅱ 京都山科展」(パラボリカ・ビス/春秋山荘)
「妖精の森」(アートラッシュ)
「海の熱帯雨林」(アートラッシュ)
「黄泉月夜」(パラボリカ・ビス/春秋山荘)
「黄泉月夜 巡回展」(パラボリカ・ビス)
2019年
「梨木香歩頌選集展 Vol. 1『丹生都比売』」(パラボリカ・ビス/春秋山荘)
「妖し展」(アートラッシュ)
2020年
「アリス展」(アートラッシュ)
「熱帯雨林展」(アートラッシュ)
「百鬼夜行展」(アートラッシュ)
「Halloween 江村あるめ小品展」(幻想系古本屋Doris)
2022年
個展「脈なき鼓動」(ギャラリー懐美館)
その他グループ展など参加多数
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